車検でよく聞く用語集|初心者が不安になる不合格ポイントを整備士が解説

目次

この記事でわかること

  • 車検の見積もり・説明でよく出てくる用語の意味
  • 「どこで差が出る費用/出ない費用」の違い
  • ユーザー車検・業者車検どちらにも役立つ基礎知識

車検に出したとき、整備内容の説明を聞いて
「それって何の部品?」「どうして交換が必要だったの?」
と感じたことはありませんか?

車検整備や車の部品の名前は、普段あまりなじみがないものばかりです。かくいう私自身も、現場に立ちながら「この名称なんだっけ?」と一瞬考えることもあります。

この記事では、指定整備工場で現役で働く検査員資格を持つ整備士が、車検でよく使われる用語を初心者の方にもわかりやすくまとめています。

そもそも車検費用の全体像を確認したい方はこちら
車検はいくらかかる?費用相場と内訳をわかりやすく解説

車検でよく聞く基本用語

車検の見積もりや説明で特によく出てくる基本用語をまとめました。

用語意味・解説
車検正式には「自動車検査登録制度」。国が定める基準に適合しているかを定期的に確認する制度。普通車は2年ごと、初回は3年。
ユーザー車検自分で陸運局に車を持ち込んで受ける車検。費用は抑えられるが、整備や書類手続きも自分で行う必要がある。
法定費用重量税・自賠責保険・印紙代など。どこで車検を受けても金額が変わらない固定費。
整備費用消耗品の交換や不具合修理など、工場が作業する部分にかかる費用。お店や整備内容によって差がある。
点検整備記録簿車検時や定期点検時に作成する点検結果の記録。今後のトラブル防止にも役立つ重要書類。
保安基準車検で満たすべき基準。ライトの明るさ・排気ガスの濃度・タイヤの溝など細かく定められている。
スリップサインタイヤの溝の中にある出っ張り。ここまで摩耗していたらタイヤ交換の目安。1.6mm以下は車検NG。
光軸ヘッドライトの照らす方向・角度のこと。ずれていると車検に通らない。
排気ガス濃度CO(一酸化炭素)やHC(炭化水素)などの含有量。規定以上だと不合格。特に古い車で注意。
保安部品ライト・ウインカー・ワイパーなど、安全運転に関わる装備。正常に動作する必要がある。
不適合車検に通らなかった状態。再検査が必要になる。要修理または調整。
継続車検現在登録されている車の車検を更新すること(新規登録ではない)。通常「車検」というとこれを指す。
分解整備エンジン・ブレーキなど、安全性に直結する重要部品の整備。分解整備事業者(認証工場・指定工場)の資格が必要。

車検で落ちやすい重要ワード(不合格になりやすい)

現場で「ここで落ちる人が多い」と感じる項目をピックアップしています。

用語意味・解説車検目線の注意点
スリップサインタイヤ溝の中にある出っ張り。溝がここまで減ると交換の目安。溝が1.6mm以下になると不合格。自分で車検前に目視で確認できる。
光軸ヘッドライトの照らす方向や角度のこと。経年劣化やライト交換後にズレやすく、テスターで基準範囲内に調整できないと不合格。
排気ガス濃度排気ガス中のCO・HCなどの濃度。エンジン整備不足や劣化で基準を超えると不合格。
保安部品ライト・ウインカー・ワイパーなど、安全に運転するための必須部品1つでも不点灯があると不合格。車検時には確実にチェックされる項目。
サイドスリップ走行時のタイヤの横ズレ量。車検ではテスターで測定され、基準を超えると不合格。足回りのズレやガタ、サイズの異なるタイヤに交換した後に不合格になることがある。
制動力ブレーキの効き具合。車検ではテスターで前後左右の制動力を測定する。ブレーキの固着や引きずりがあったり、左右で効きに大きな差がある場合は不合格。
チェックランプエンジン・ABSなどの警告灯。車検時は必ず点灯状態を確認する。点灯しているだけで車検不合格。走行に問題がなくてもNG。

※これらの項目は事前点検や調整で防げるものが多く、詳しい対処法は関連記事で解説しています。

整備工場でよく聞く略語・表現

整備工場で実際によく使われる略語や表現を、初心者の方向けに整理しています。もしかしたら、整備内容の説明を受けた時に耳にしたことがあるかもしれません。

用語意味・補足
F/RFront(前)/Rear(後)の略。例:Fタイヤ=前輪タイヤ。
Assy(アッシー)「アッセンブリー」の略。部品単体ではなく一式まとめて交換すること。
ブッシュ車体の振動や音を吸収するゴム製パーツ。劣化で異音や不安定な走行の原因に。
ガタ隙間やゆるみがある状態。例:「ハンドルにガタがある」=操作に違和感がある。
ビビり音ワイパーやパネルの振動で出る異音。ゴム劣化や固定不足などが原因。
ロアアームサスペンションの一部で、タイヤと車体をつなぐアーム状の部品。ブッシュの劣化やガタつきが出やすい。
ブレーキパッドディスクブレーキで使用される摩擦材。減るとブレーキ性能が落ち、車検NG。
ライニングドラムブレーキに使われる摩擦材。パッドと同様に摩耗するため、定期的な確認が必要。
ベアリング車輪の回転をスムーズにする部品。劣化すると「ゴー音」が出ることがあり、走行に支障が出る。

※工場や地域によって呼び方が違う場合があります。

よくある質問(FAQ)

見積もりが安い=お得?

法定費用(重量税、自賠責保険料など)は同じなので、金額差が出るのは整備内容です。最低限車検に受かるだけ、交換部品が出なかっただけ、予防整備も入ってるなど状況によります。その車をあと何年乗りたいかを基準にすると後悔しません。

ユーザー車検でも点検は必要?

法的には不要だが、安全面では事前点検を強く推奨します。自信がないという方は、お金はかかりますが事前点検をプロに頼むことも可能です。

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この記事を書いた人

はじめまして、じゅきたです。
自動車整備士(2級整備士・検査員)として、指定整備工場で車検整備や一般整備に携わっています。

これまで某ディーラーで8年間営業を経験し、現在は指定整備工場で9年間、整備とお客様対応の両方に携わってきました。

車を販売する側、整備する側の両方を経験してきたからこそ、

・本当に必要な整備なのか
・中古車はどこを見るべきなのか
・DIYで対応できる範囲はどこまでか

など、現場目線とユーザー目線の両方から情報を発信しています。

現在も9年目のコンパクトカーに乗り続け、日々のメンテナンスや実際に経験したトラブルも含め、現場で得た知識と合わせて記事にしています。

このブログでは、車検・整備・中古車選び・冬道対策など、車に詳しくない方でも判断できる情報を中心に発信しています。

「整備士に聞くほどではないけど不安」
「できることは自分で挑戦したい」

そんな方が安心して車と付き合うための判断材料になるブログを目指しています。

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