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【現役整備士が教える】車検前にやっておくべきセルフチェック7選|初心者・ファミリー向けガイド

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目次

【この記事で得られること】

  • 車検前に確認すべき7つの項目がわかる
  • 自分で直せる部分と、工場に任せるべき部分が判断できる
  • 結果的に整備費の節約再検査の回避ができる

車検が近づくと、「このままで通るのかな?」と不安になりますよね。
特に、普段は仕事や育児で忙しく、クルマのメンテナンスに手が回らないという方も多いはず。

でも実は、整備の知識がなくても自分で確認・対処できる項目は意外と多いんです。

この記事では、現役の指定整備工場に勤務する整備士である筆者が、
実際の現場で「ここ、よく見落とされるな…」と感じるポイントを交えながら、**初心者やファミリーカーオーナーでもできる「セルフチェック7項目」**を、わかりやすく解説します。

この記事を読めば、車検前にどこを確認すればいいのかが明確になり、
「ここは自分で対応できる」「これはプロに任せよう」という判断ができるようになります。

結果的に、整備費用の節約や再検査の回避にもつながるので、ぜひ最後までチェックしてください!


なぜセルフチェックが大切なのか?

  • 車検に落ちる=時間とお金のロスに
  • 整備士から見ても「これは事前に直しておいてほしかった」と思うケース多数あり
  • 自分でも対応できる項目を把握しておくと、整備費用を最小限にできる

現場で作業をしていると、ワイパーゴムの裂け、灯火類の点灯不良などの軽微な作業は本当に多いです。

これらの作業をDIYで交換できるようになると、車検にかかる時間、整備費用を節約できるのでやる価値はあります。ワイパーゴムの交換なら5分もかからないで終わりますし、車種にもよりますが灯火類も最低限の工具で交換可能です。


【セルフチェック①】ヘッドライト・テールランプ・ウインカーの点灯確認

✅ よくあるNG例(実体験より)

保育園送迎時にブレーキランプ切れを指摘されたお客様が、「まったく気づかなかった」と言っていました。後続車への危険もあるので要注意です。

実は僕も保育園送迎時に知り合いのママから「ブレーキランプ切れてるよ」と教えてもらったことがあります。確認したら接触不良ですぐ直ったのですが、あの時は恥ずかしかったなぁ。。

🔧 チェック方法

  • 壁や窓ガラスに向けてライトON、リフレクション(反射)で確認
  • ブレーキやウインカーは家族やスマホの録画を使って確認

ウィンカーは切れているとウィンカーを出したときの点滅が通常より早くなるので気づきやすいです。ブレーキランプやリアナンバー灯は切れても運転していて気づきにくいです。

💡 補足

LEDタイプは切れても気づきにくい。DIYでの交換方法は別記事「ランプ交換のやり方ガイド」へ(近日公開予定)

リヤのハイマウントストップランプやテールランプなどにLEDが使わている場合、切れてしまうとそっくり交換のため部品代が高くなりがち。通常のハロゲン球であれば数百円と安価。、DIYで交換すると工賃分が節約できます。


【セルフチェック②】ワイパーゴムの劣化・拭き取り確認

✅ よくあるNG例

「ワイパーは動くけど拭き取りが変…」という状態でそのまま来る方が意外と多いです。ワイパーを動かしても線が残ったり、部分的に拭き残しが出る場合は交換しましょう。

🔧 チェック方法

  • 水をかけて動かし、スジ残りやビビり音を確認
  • ゴムを軽く引っ張り、裂けていないか確認
  • ゴムが裂けていたら要交換

特に確認してほしいのが、リアワイパーゴムです。フロントワイパーと比べて使用頻度が少なくゴムが切れていてもそのまま乗っているお客様が非常に多いです。

🧰 ワンポイント

車種ごとに長さやが違うので、購入時は必ず確認を!ややこしいことにゴムの長さは同じでも太さやストッパ付き、ストッパ無しと種類があります

ゴムの交換はカー用品店で無料交換があったり、自分でも簡単に交換もできます。


【セルフチェック③】タイヤの残り溝・ひび割れ・空気圧

✅ よくあるNG例

軽自動車で溝が1.4mmのタイヤのまま来店。「今年はギリギリいけると思った」とのことでしたが…NGです!

🔧 チェック方法

  • スリップサイン(溝にある出っ張り)で確認
  • 空気圧はガソリンスタンドの無料計測器でOK

タイヤの溝と溝のあいだを指でなぞっていくと凹凸があり、側面にも⇧と目印あります。そこがスリップサインです。タイヤの溝がスリップサインと同じ高さなら寿命です。

スリップサインが出ていたら迷わず新品交換。自分で判断が難しければプロに見てもらいましょう。

🧒 ファミリーカー向け

チャイルドシート装着車は意外と後輪への負荷が大きいので、定期的に後輪もチェックしましょう!

空気はどこでも無料。給油のついでに定期的に空気圧を確認しましょう。


【セルフチェック④】ウインドウウォッシャー液の噴射と補充

地味ですが重要。車検項目に含まれており、噴射しないと不合格になることもあります。

  • ウォッシャーが出るかフロント&リアで確認
  • 液がない場合は100均のものでOK(冬場は凍結防止成分入り推奨)

現場で多いのは前は出るのに後ろのウォッシャー液が出ない。使用頻度が少ないとノズルが詰まることもあります。

前も後ろも出ない時は単純にウォッシャー液の不足ということも多いです。


【セルフチェック⑤】クラクションの作動確認

通らないことは少ないですが、電装トラブルのサインになることもあります。

  • 押しても反応がなければ、配線やスイッチの不具合の可能性
  • 整備工場で伝えるべきポイント

これは年数の経った車両に見られます。年季の入った軽トラなんかだとホーンの接点不良などで鳴らないこともあるので、ホーンがなるのかは確認したほうがベターです。


【セルフチェック⑥】ナンバー灯・車幅灯(スモールランプ)の点灯確認

これはよく忘れられがちです。

  • 特に夜間に乗らない方は点かなくても気づかないことが多い
  • 壁に照らす or バンパー裏からのぞくことで確認可能

ナンバー灯は自分では確認しにくいので、家族に点灯するか見てもらいましょう。


【セルフチェック⑦】エンジンルームの液量チェック(冷却水・オイル・ブレーキ液)

初心者には難しく見えますが、見るだけでOKな項目も多いです。

  • 各リザーバータンクの「LOW」と「FULL」の間にあればOK
  • 不安な場合は整備工場で無料点検してもらうのも手

冷却水にも種類があります。種類の違うものを入れると劣化し、本来の冷却性能を発揮できなくなります。不安な場合はリザーバータンクであれば水を入れるか、整備工場にお願いしてください。


整備士が教える「これだけは伝えておいてほしい」工場持ち込みのコツ

  • ホイールナットにロックナットを使用している場合、専用工具も準備
  • タイヤやホイールのサイズ変更も要注意
  • 持ち込み時に「ライト切れてたので交換済み」と伝えるだけで◎

車検を受ける場合は必ずチェックランプの点灯がないか確認しましょう。もし点灯していたら早めに修理に出すようにしてください。

チェックランプがついたままですと、部品の手配や故障個所特定などで車検整備に時間がかかることがあります。


【Q&Aコーナー】初心者がよく聞く質問にお答え!

Q1. 車検に通らなかったら再検査ってお金かかる?
A. 検査当日中なら再検査は無料。整備して戻ればOKです。

Q2. DIYでできるランプ交換って難しい?
A. 工具不要の車種も多く、ブレーキランプ・ナンバー灯は10分程度。→ 詳しい記事はこちら(準備中)

Q3. 工場で言われたことがよくわからなかった…
A. 気になる用語は「車検でよく聞く言葉集」で解説しています。


まとめ:セルフチェックで「安心」「時短」「節約」を!

この記事で紹介した7項目はすべて、初心者や家庭持ちの方でもできる内容です。

  • 自分でチェック→問題なし→スムーズな車検
  • 問題あり→早めの整備→整備費削減にも

ぜひ、あなたの愛車の安心のために、今日のうちに5分だけ確認してみてください!


🔗 関連記事

近日中に公開予定です。

  • 【図解あり】ランプ類の交換方法と注意点
  • 【現役整備士が解説】車検NGだったらどうする?再検査の流れ
  • 車検でよく聞く言葉集
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