【整備士が実際に積んでいる】車に積んでおくと安心なアイテム8選|初心者・冬対策

【整備士が実際に積んでいる】車に積んでおくと安心なアイテム8選|初心者・冬対策
目次

はじめに|「持っていれば助かった」は本当にある

この記事では、使うシーンや地域に合わせて、以下のような方向けにアイテムを紹介しています。

  • 全ドライバー共通:パンク修理キット/ライト類/三角停止板
  • 冬に車を使う方:スノーブラシ
  • 雪の多い地域の方:スコップ/牽引ロープ
  • 通年トラブル対策:ジャンプスターター

「JAFを呼ぶほどじゃないけど、ちょっと困った」

車に乗っていると、そんな場面は意外と多いものです。
私は現在、指定整備工場で整備士として働いていますが、現場では、

  • これを積んでいればすぐ解決したのに…
  • 逆に、積んでいたおかげで大事にならなかった

というケースを何度も見てきました。

この記事では、高価な工具やプロ向け装備ではなく、実際に私自身が車に積んでいるものを中心に、
最低限これだけはあった方がいい」という視点で紹介します。

車に積んでおくと安心な基本アイテム(通年)

パンク修理キット【実際に積んでいる】

最近の車は、スペアタイヤが標準装備されていないケースも珍しくありません。
そのため、釘やビスを踏んだ程度の軽いパンクでも、その場で走行不能になってしまうことがあります。

パンク修理キットを積んでおけば、

  • タイヤを外さずにその場で応急修理ができる
  • 近くのガソリンスタンドや整備工場まで自走できる
  • レッカーやJAFを呼ばずに済み、時間と費用を抑えられる

といったメリットがあります。

最近の車には、メーカー純正のパンク修理キット(コンプレッサー+修理剤)が付属していることも多いです。
ただ、市販のスプレー式パンク修理剤であれば、修理剤の注入と同時に空気も入れられるタイプが多く、作業が簡単という点が魅力です。

いずれのタイプも、あくまで応急処置であることは忘れてはいけません(使用期限切れにも注意)。
修理後は無理に走り続けず、できるだけ早く近くのガソリンスタンドや整備工場で点検・修理を受けましょう。

なお、外面修理用のいわゆる「本格的なパンク修理キット」もありますが、こちらはタイヤを外す必要があり、ジャッキやレンチなど積む工具が増えてしまいます。
初心者の方や非常用としては、以下のように手軽に使える応急修理タイプで十分です。

サイドウォール(タイヤ側面)の損傷は修理不可です。

▶【リンク】中古タイヤの安全性・注意点を解説した記事(公開予定)

三角停止板【法規・安全対策】【実際に積んでいる】

三角停止板は「持っていなくても走れる」装備ですが、高速道路でのトラブル時は設置義務があります。

  • 追突事故防止
  • 車検時に確認されることがある
  • LED非常信号灯で代用できる場合もある

実際、車検で「載っていませんね」と指摘されるケースもあります。使う頻度は少なくても、無いと困る代表例です。

私は普段は高速道路を使わないため常時は積んでいませんが、高速道路を利用する予定があるときは必ず積むようにしています。

【リンク】車検前にチェックすべきDIYポイントまとめ

懐中電灯・ヘッドライト(+タオル)

夜間のトラブル時、スマホのライトだけでは正直足りません。

  • 両手が使えるヘッドライト
  • 足元やタイヤ周りを照らせる懐中電灯

この2つがあるだけで、安全性は大きく変わります。

また私は、タオルも常備しています。汚れ対策だけでなく、応急的な滑り止めや防寒にも使えるため、
1枚積んでおいて損はありません。

冬に積んでおくと本当に助かるアイテム

スノーブラシ【実際に積んでいる】

冬場、意外と軽視されがちなのがスノーブラシです。

  • フロントガラスの凍結
  • ルーフに積もった雪
  • サイドミラーの視界不良

これらを放置したまま走ると、事故につながる危険もあります。

「走れる」よりも、「安全に見える状態」を作る道具として、
冬は必須だと感じています。

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【リンク】冬前点検チェックリスト(スタッドレス装着前)

スコップ(雪の多い地域・状況向け)

スコップは全員必須ではありません。

  • 雪の多い地域
  • 自宅周辺でスタックの可能性がある
  • 除雪が追いつかない環境

こうした条件に当てはまる方には、
折りたたみ式の簡易スコップでも十分役立ちます。

脱出板がなくても何とかなるケース(応急対応)

雪道でスタックしたとき、必ずしも脱出板を持っているとは限りません。

実際には、

  • タオル
  • フロアマット

などで一時的に脱出できるケースもあります。

ただし、巻き込み事故や車両破損のリスクもあるため、過信は禁物です。

▶【リンク】スタッドレスタイヤ6mmでスタックした実体験記事

牽引ロープ【絶対安心枠】

これは、過去に自宅前でスタックした経験から強くおすすめします。

  • 脱出板が使えない
  • スコップでもどうにもならない
  • 周囲に助けを求められる状況

こうした場合、最後に頼れるのが牽引ロープです。

使用頻度は低いですが、
使うときは「あるか無いか」で結果が大きく変わる道具です。

【リンク】初心者向け工具セットおすすめまとめ

【補足】バッテリー上がり対策(ジャンプスターター)

現場では、冬に限らず通年で多いトラブルがバッテリー上がりです。

エンジンがかからないだけで、車は一切動かせなくなります。以前はブースターケーブルが定番でしたが、

  • 繋ぐのに他の車が必要
  • 接続手順を間違えると危険

といった理由から、初心者の方には正直ハードルが高い道具です。

最近は、モバイルバッテリー型のジャンプスターターが主流になっています。

  • 1人で完結できる
  • 接続ミス防止機能付き
  • ライト付きモデルが多く夜間も安心

私自身も現在は、ブースターケーブルではなくジャンプスターターを車に積んでいます。以下のようなライト付きのタイプを選んでいます。

まとめ|最低限これだけは積んでおきたい

私自身が実際に車に積んでいるものは、以下です。

  • パンク修理キット
  • 懐中電灯・ヘッドライト
  • 三角停止板(高速道路利用時)
  • スノーブラシ
  • タオル
  • (雪の多い地域)スコップ
  • 牽引ロープ
  • ジャンプスターター

すべてを完璧に揃える必要はありません。
ですが、「自分の使い方・住んでいる地域・季節」に合わせて最低限の備えをしておくだけで、
車の安心感は大きく変わります。

【リンク】車整備ガイド一覧はこちら

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