ジャンプスターターの使い方|つなぐ順番と失敗しない手順【整備士解説】

「バッテリーが上がってエンジンがかからない…」

そんなときに役立つのがジャンプスターターです。
モバイルバッテリーのようにコンパクトですが、車のエンジンを始動できるほどのパワーを持っています。

ただし、接続の順番を間違えるとトラブルの原因になることもあります。

結論から言うと、ジャンプスターターは「赤+ → 黒− → 電源ON → エンジン始動 → 黒 → 赤の順で外す」

この手順を守れば安全に使用できます。

この記事では現役整備士の視点から、

  • ジャンプスターターの正しい使い方
  • つなぐ順番
  • 使用時の注意点

をわかりやすく解説します。

目次

ジャンプスターターとは?バッテリー上がりの応急始動装置

カシムラ KD-281 ジャンプスターター
実際に車に積んでいるジャンプスターター(カシムラ KD-281)

ジャンプスターターとは、バッテリーが上がった車のエンジンを始動させるための装置です。

車のバッテリーにケーブルを接続し、外部電源を一時的に供給することでセルモーターを回し、エンジンを始動させます。

以前はブースターケーブルを使って別の車から電気をもらう方法が一般的でしたが、最近は1人でも使えるジャンプスターターを車に積んでおく人が増えています。

※ジャンプスターターの選び方やおすすめモデルについては、こちらの記事で詳しく解説しています。
(内部リンク:ジャンプスターターおすすめ記事)

ジャンプスターターの正しい使い方(つなぐ順番)

ジャンプスターターは、正しい順番で接続することが大切です。
エアコン・ライト・オーディオなど電装品はすべてOFFにしておくと、スターターの電力をセルモーターに集中させやすくなります。

基本的な手順は以下の通りです。

① 車のエンジンをOFFにする

まずは車のエンジンを完全にOFFにします。

ライトやエアコンなどの電装品もすべてOFFにしておきましょう。
電装品がONのままだと、ジャンプスターターの電力を余計に消費してしまいます。

② 赤クリップをバッテリーの「+端子」に接続

次に、赤いクリップをバッテリーのプラス端子(+)に接続します。

バッテリーには

  • +(プラス)赤
  • −(マイナス)黒

の表示があるので、必ず確認してから接続しましょう。

③ 黒クリップをバッテリーの「−端子」に接続

続いて、黒いクリップをマイナス端子(−)に接続します。

ジャンプスターターの説明書によっては、「車体の金属部分に接続」と書かれている場合もありますが、基本的にはマイナス端子で問題ありません。

④ ジャンプスターターの電源を入れる

すべて接続できたら、ジャンプスターター本体の電源を入れます。

機種によっては自動で電源が入るタイプもあります。

⑤ エンジンを始動する

接続が完了したら、通常通りにエンジンをかけます。

セルモーターが回れば、エンジンは問題なく始動するはずです。

もし始動しない場合

  • 接続がしっかりできているか
  • ジャンプスターターの充電が残っているか

を確認してみてください。

⑥ エンジン始動後は逆の順番で外す

エンジンが始動したらケーブルを外します。

外す順番は接続したときと逆です。

  1. 黒クリップ(−)
  2. 赤クリップ(+)

この順番で外すと安全です。

ジャンプスターターを使うときの注意点

ジャンプスターターは便利ですが、使い方を間違えるとトラブルにつながることもあります。

特に次の点には注意しましょう。

プラスとマイナスを逆に接続しない

もっとも多いトラブルが逆接続です。

逆接続すると

  • ヒューズ切れ
  • 電装トラブル
  • 機器の故障

につながる可能性があります。

逆接続するとヒューズが飛ぶことがあります。
実際に私もブースターケーブルの接続で、ヒューズを飛ばした経験があります。

最近のジャンプスターターは保護回路や安全装置が付いているため、すぐにショートすることは少ないです。それでも逆接続トラブルの原因になることもあります。

接続する前に、+と−をしっかり確認するようにしましょう。

セルモーターを長時間回さない

エンジンがかからないからといって、セルモーターを長時間回し続けるのはNGです。
セルモーターやジャンプスターターに大きな負担がかかります。

私が使用している カシムラ KD-281 ジャンプスターター の説明書でも、

  • セルモーターは3秒以上回さない
  • セルスタートは車両1台につき1回まで

といった注意書きがあります。

機種によって制限は異なりますが、短時間で試して間隔を空けるのが基本です。
使用前にジャンプスターターの説明書も確認しておきましょう。

バッテリーが完全に故障している場合は始動できない

ジャンプスターターはあくまで応急的な始動装置です。

バッテリーが完全に劣化している場合は、エンジンが始動してもすぐに止まることがあります。

その場合はバッテリー交換が必要になる可能性が高いです。

→(内部リンク:バッテリー交換記事)

ジャンプスターターが使えない車はある?

基本的にジャンプスターターは、ほとんどの乗用車で使用できます。

ただし、以下のようなケースでは注意が必要です。

  • 12V専用のジャンプスターターは24V車(トラックなど)には使用できない
  • 大型ディーゼル車などバッテリー容量が大きい車
  • バッテリーが完全に故障している場合

一般的な軽自動車や普通車であれば、12V対応のジャンプスターターで問題なく始動できることがほとんどです。

エンジン始動後はどうする?そのまま走っていい?

ジャンプスターターでエンジンが始動した場合、すぐにエンジンを止めないようにしましょう。

バッテリーがかなり弱っている状態なので、すぐ止めると再始動できない可能性があります。

目安としては20〜30分ほど走行することで、ある程度バッテリーが充電されます。

ただし、バッテリーが古い場合は再び上がることもあるため注意が必要です。
バッテリーが上がる原因7選|何もしていないのに起きる理由とは?

こんな人はジャンプスターターを持っておくと安心

ジャンプスターターは、次のような人に特におすすめです。

  • 冬にバッテリーが上がった経験がある
  • 子どもの送迎などで車が必須
  • ロードサービスを待つ時間を減らしたい

コンパクトなモデルなら車に積んでおくだけで、いざというときの安心感が大きいアイテムです。

おすすめのジャンプスターターについては、こちらの記事で紹介しています。

正直、どれを買えばいいか迷っている方はこちら
車用ジャンプスタータおすすめ3選|失敗しない選び方と注意点
選ぶのが面倒な方、私が実際に使っているモデルでも十分です。
ジャンプスタータおすすめで迷っているならこれで十分

まとめ|ジャンプスターターは正しい手順で使おう

ジャンプスターターは、バッテリー上がりのときに役立つ便利なアイテムです。

ただし、安全に使うためには正しい接続手順を守ることが大切です。

ポイントをまとめると

  • 赤クリップは+端子
  • 黒クリップは−端子
  • エンジン始動後は逆の順番で外す
  • セルモーターは長時間回さない
  • 始動後は20〜30分ほど走行する

正しく使えば、バッテリー上がりのトラブルにも落ち着いて対応できます。
ジャンプスターターを車に積んでおけば、いざというときの安心感も大きいでしょう。


どのモデルを選べばいいか迷っている方は、こちらの記事も参考にしてみてください。
車用ジャンプスタータおすすめ3選
「正直どれを買えばいいかわからない…」という方は、私が実際に使っているモデルでも十分です。
ジャンプスターターおすすめで迷っているならこれで十分

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この記事を書いた人

はじめまして、じゅきたです。
当ブログ「jukitalog.online」をご覧いただきありがとうございます。

私はこれまで某ディーラーで約10年間経験し、現在は整備士(2級整備士・検査員)として働いています。
営業と整備、両方の立場を経験してきたことから、

「なぜこの整備が必要なのか」

「どこまでがDIYで、どこからがプロに任せるべきか」

「長く・安心して車に乗るために大切なこと」

を、現場目線・ユーザー目線の両方でお伝えできるのが強みです。

現在は新車購入から9年目のコンパクトカーに乗り続けています。
実際に経験してきたメンテナンスやトラブル、
「やってよかったこと」「やらなくて後悔したこと」も含めて、実体験ベースで記事を書いています。

このブログでは主に、

車検・点検・整備の基礎知識

初心者が失敗しやすいDIY整備の注意点

冬道・トラブル対策などの実用情報

家族持ちでも無理なく続けられる車との付き合い方

といった内容を中心に発信しています。

「整備士に聞くほどじゃないけど、ちょっと不安」
「できるところは自分でやりたい」
そんな方の判断材料になるブログを目指しています。

なお、当ブログでは運営維持のため
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