※今まさに困っている方は、必要なところだけ拾い読みでOKです。
この記事は、指定整備工場での現場経験をもとに、実際によくあるケースを踏まえて解説しています。
はじめに|焦って動く前に知ってほしいこと
突然エンジンがかからなくなると、
- とりあえず押す?
- 誰かの車とつなぐ?
- もうJAF呼ぶしかない?
と焦ってしまいがちです。
ただし、バッテリー上がりには「やってはいけない行動」があり、間違えると 直らない・壊れる・余計に高くつく こともあります。
この記事を読むと、
- 初心者でもやってはいけないNG行動がわかる
- 今すぐできる安全なバッテリー復旧手順がわかる
- 自分でやるかプロに任せるかの判断基準がわかる
ため、焦った状況でも落ち着いて行動できるようになります。
バッテリー上がりでやってはいけないNG行動5つ
間違った対処をすると、エンジンがかからないだけでなく、電装部品を壊して修理費が高額になるケースもあります。
まずは「やってはいけない行動」から確認してください。
NGその① 知識なしで押しがけをする
「昔は押しがけでかかったから…」という声は今でもあります。
- AT車・CVT車は基本的に押しがけ不可
- 最近の車は電子制御が多く、故障リスクが高い
MT車以外は推しがけではエンジンはかからず、逆に修理費が増える可能性があります。
NGその② ブースターケーブルを適当に繋ぐ
繋ぐ順番を間違えると、
- スパーク(火花)
- ヒューズ切れ
- 電装部品トラブル
につながることがあります。
私自身も過去に繋ぎ方を間違って、メインヒューズを飛ばした経験があります。幸い中古車や社用車だったので、会社にしか迷惑が掛かりませんだしたが、確認せずに繋ぐのは危険です。
正しいつなぎ方は後半でフローチャートで解説します。
NGその③ ジャンプスターターを適当に使う
- 排気量・エンジン種類に合っていない
- 充電不足のまま使用
これではつないでもかからないことがあります。また、ジャンプスタータの種類によってはハイブリッド車は非推奨のものもありますので注意してください。
※ジャンプスターター選びやおすすめ機種は【ジャンプスターター記事】で紹介しています。
NGその④ 原因を確認せずにすぐ走り出す
エンジンがかかっても、
- 充電系の故障
- バッテリー劣化
が原因だと、途中で再停止することがあります。
私も実際に社用車で経験済みです。
バッテリー上り⇒繋いで始動⇒チェックランプ一斉点灯⇒パワステ効かない⇒エンジン停止⇒路肩に停車
朝から外回りに出かける予定でしたが、この時は会社に連絡して積載車で迎えに来てもらいました。
NGその⑤ 無理に自己解決しようとする
- 自己流で押しがけをしてみる
- 端子をむやみに触ったり外す
- ネットの情報だけを信用する
など、自己解決を無理に試みると、かえってバッテリーや電装部品を壊してしまうことがあります。
もちろん調べて実際に試す価値はありますが、自信がない場合は素直にプロに頼むのが安全です。
状態を悪化させず安全に解決するためには、JAFや保険付帯のロードサービスを利用するのが最も確実です。
今すぐできる正しい対処手順(初心者向け)
間違った手順で接続すると、火花や電装トラブルにつながることがあります。ここで紹介する手順を守れば、初心者でも安全にエンジンを始動できます。
ブースターケーブルの正しいつなぎ方
※救援車がある場合
※救援車はエンジン停止状態で接続し、接続後に始動してください。
| 手順 | つなぐ場所 | ポイント |
|---|---|---|
| ① | 故障車のバッテリー【+】 | ケーブルの赤を使用 |
| ② | 救援車のバッテリー【+】 | ケーブルの赤を使用 |
| ③ | 救援車のバッテリー【-】 | ケーブルの黒を使用 |
| ④ | 故障車のエンジン金属部(ボディアース) | 火花防止、安全通電 |
- 外すときは逆順(④→①)
- ボディアース接続の理由:火花防止+通電安定
- 端子不良時、ボディアースの方がセルモーターに電力が届きやすい
それでもエンジンがかからない場合の判断目安
エンジンがかからない場合は、無理に自己判断を続けるとさらに故障やトラブルにつながります。
この判断目安を参考にすれば、安全にJAFや修理工場へ依頼できます。
セルモーターは回りますか?
- 回る
→ バッテリーの弱り/燃料ポンプ/点火系の可能性 - 回らない
→ セルモーター不良/リレー/ヒューズ不良など
メーターにバッテリー警告灯が点灯していませんか?
- 点灯している
→オルタネーター(発電機)不良の可能性
この段階からは自己判断を続けず、保険ロードサービスやJAFを利用し、修理工場へ入庫してください。
問題なくエンジンが始動した場合にやること
エンジンがかかっても、油断すると途中で停止したり再度バッテリーが上がるリスクがあります。
ここで紹介する手順を守れば、安全に走行しつつ次回トラブルを予防できます。
- 30分以上の走行、またはアイドリング
- 早めにバッテリー劣化診断
- 交換時期の確認
私の場合、現場では4年以上使用しているバッテリーは早めの交換を推奨しています。
「いつバッテリー交換したのかわからない」という方は交換時期の確認は自分でもできます。
バッテリーに貼ってあるステッカーで時期を確認し、弱っている場合は事前に交換しましょう。なお、新車時から装着しているバッテリーは車の年数で判断してください。
二度と困らないための備え
今回は助かったとしても、誰も助けてくれない場所で同じ状況になる可能性はあります。この記事で紹介する備えを知ることで、次回は自分で安全に対応できるようになります。
- ジャンプスターター
- ブースターケーブル
- 停止表示灯(パープルセイバーなど)
「次は自分で対応できるようにしたい」と思った方は、備えを見直しておく価値があります。
詳細は【ジャンプスターター・備え記事】をご覧ください。
・ジャンプスターターおすすめ比較記事
・車に積んでおきたい道具まとめ
まとめ|今と次、両方に備える
バッテリー上がりは、焦って対応すると被害が拡大しやすいトラブルです。この記事を読むことで、今困ったときも、次回の備えも両方準備できるようになります。
- 今すぐ対処が必要な場合は、無理せずロードサービスやJAFを利用
- 次回のトラブルに備え、ジャンプスターターやケーブル、停止表示灯を確認
「誰も助けてくれない場所でも、自分で対応できるか?」
一度、ジャンプスターターなどの備えを確認しておくことをおすすめします。
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